ママがうつになりまして。その時パパにできること
いつかはくるものと思っていたものの、実際に子どもが生まれて戸惑っているマイルドイクメンはいませんか。男性がパパになるのは、時間がかかるといわれますよね。
それに対して、女性はママになるのがスムーズです。自らの命をかけて出産するだけあって、赤ちゃんが生まれた瞬間からママになっています。
そんな姿を見ていると「ママって素敵」と思ってしまいますが、ママの中には出産後に精神的な不調をきたす方がいます。何となくママの様子がおかしいと感じている方は、産後うつに注意が必要かもしれません。
産後うつとはどのような病気なのでしょうか。マイルドイクメンにできることはあるのでしょうか。これらについて解説いたします。
産後うつとは?
産後うつは、産後数週間から数カ月たってから発症するうつ病です。マタニティブルーと混同されがちですが、産後うつとマタニティブルーは異なります。
マタニティブルーとは、産後に起こる急激なホルモンバランスの変化により気分が不安定になること。
具体的には、気分が沈む、悲しくなる、涙もろくなる、怒りっぽくなるなどの症状が現れやすいようです。これらの症状は、産後3日目頃に最も現れやすく、1~2週間程度で治まるといわれています。
これに対し産後うつは、産後1、2カ月後頃に最も現れやすいとされています。現れる症状はマタニティブルーに似ていますが、程度はより重く、症状は長く続きます(数週間以上)。
出産を経験した日本人女性の10%程度が産後うつになるといわれているので、出産後しばらく経ってから妻の様子がおかしいと感じたマイルドイクメンは注意が必要です。
産後うつの主な症状
妻の産後うつを疑っているマイルドイクメンは、産後うつで現れやすい症状を確認しましょう。産後うつになると、次の症状などが現れやすいとされています。
産後うつ病の症状(自己チェック項目)
・疲労感、不眠
・不安、緊張、パニック
・イライラする
・希望を持てない
・集中力や記憶力が弱くなる
・気分が変化しやすい
・せかせかする
・興味に欠ける
・自分を責める
・自分を情けなく思う
・食欲がなくなる
・子供や夫に愛情を感じなかったり、持てない
これらの症状により、「自分の子育てに自信を持てない」「可愛いはずの赤ちゃんなのに世話が面倒に思える」「待ち望んだ赤ちゃんなのにかわいく思えない」などと感じることがあります。
さらに、これらの考えを抱く自分を「母親失格だ」「生きていても仕方ない」と責めてしまうことなどもあります。軽く考えてしまいがちですが、とても深刻な状態です。
出典:『妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療』e-ヘルスネット
産後うつの原因
マイルドイクメンの中には、「ママが大変な状態になっているのは、自分が趣味や飲み会へ出かけているから・・・。」と不安に思っている方がいるかもしれませんね。
産後うつが引き起こされる原因ははっきりと分かっていません。現在のところ、脳の神経伝達物質やホルモンバランスの変化、遺伝、環境などが関わっていると考えられているようです。
原因が分からないと聞いてほっとした方がいるかもしれませんが、要因の一つに環境が挙げられています。ついつい趣味や飲み会を優先してしまう方は、ママが辛い思いをしないで済むように予防策や対策を講じる必要はあるかもしれません。
マイルドイクメンは、産後うつにどのように対処すればよいのでしょうか。
ICHIpapy
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