パタニティブルー!?パパの産後うつを知ろう
子どもが生まれると幸せいっぱいの日々を送れると思っていませんでしたか。しかし実際は、なぜか気分が優れないことやどこか調子が悪いと感じることがあるようです。
うれしいはずの子どもの誕生なのに、子どもが生まれる前より不調を感じるのはなぜなのでしょうか。
不調の原因の一つとして考えられるのがパタニティブルーです。
パタニティブルーとはどのようなトラブルなのでしょうか。このページでは、パタニティブルーの概要、症状、原因、予防・対策を解説しています。不調を感じているパパは確認しておきましょう。
パタニティブルーとは?
耳慣れない言葉なので、パタニティブルーと聞いてもピンとこない方が多いかもしれませんね。
パタニティブルーとは、英語で父性を意味する「paternity」と「blue」を組み合わせた言葉。子供の誕生により生じた不安定な心理状態を表します。男性版の産後うつと考えるとわかりやすいはずです。
パタニティブルーは特別なトラブル?
特別なトラブルに思えるパタニティブルーですが、過去の調査で意外と身近なトラブルであることが分かっています。
妊娠届を提出した262組を対象に妊娠期から産後にかけてのメンタルヘルスが不調になるものの割合を調べた調査によると、EPDS+(エジンバラ産後うつ病質問票)のパパの割合は妊娠20週9.1%、産後数日8.1%、産後2週間3.4%、産後1カ月5.8%、産後2カ月8.5%、産後3カ月7.1%であることが分かりました。
おおよそ10人に1人の割合でパタニティブルーになる可能性があります。
出典:(PDF) 『わが国の男性における産後のうつの有病割合と、その予防要因の解明に関する縦断研究』KAKEN [PDF]
パタニティブルーの主な症状
パタニティブルーに陥ると、どのような症状が現れるのでしょうか。
現れやすい症状として挙げられるのが、何となく気分が晴れない、はっきりとした原因はないのに不安になるなどの精神的な症状と頭痛や不眠などの身体的な症状です。
子どもが泣いていても放っておく、大声で叱ってしまうなど、子どもとの向き合い方が悪くなることもあるので気になる点がある方は注意しましょう。
パタニティブルーの原因
パタニティブルーの原因とされているのが、子どもが生まれたことによる環境の変化、役割の変化に適応できないことです。仕事を抱えながらパパとして、夫としての新しい役割をこなすことは大変です。
産後で大変な妻をケアしなくてはいけないことを理解していても、仕事で帰りが遅くなると思うようにはできません。
子育ても同様です。もちろん、家庭に軸足を置くことはできますが、家庭に軸足を置くと職場からのプレッシャーにさらされます。家庭と職場の板挟みになり、ストレスからパタニティブルーに陥る方が多いようです。
子育てを楽しみにしていたイクメンの中には、奥さんと同じように育児できない自分に嫌気がさす方もいるようです。理想と現実のはざまに悩みパタニティブルーに陥るパパも少なくありません。
ICHIpapy
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